正社員のタクシードライバーの給料とは

現在ついているまったく異なる職種から、タクシードライバーへ転職もしくはバイトからスタートしたいと考えている人もいるかもしれません。しかしその一方で、タクシー業界に良いイメージを持てない人もいることでしょう。実際に正社員のタクシードライバーがどれぐらいの給料をもらっているのかというと、年間の平均給料は約333万円ほどとなっています。これを月の給料に換算した場合には、約28万円となります。この中でも東京都の平均年間給料は全国平均を大きく上回り、約418万円となっていて、日本の中で東京都が一番稼げるエリアであることがわかります。

注意しなければならないことは、給料と手取りの額がイコールではないということです。給与支給時には様々な税金が控除されることになります。控除される税金としては、社会保険料や所得税、住民税などが該当します。そのため実質の手取り額は、給料の2割から3割近く減ることになるでしょう。たとえ正社員のタクシードライバーであったとしても、給料体系は歩合率60パーセントほどの歩合制となっています。個人の売り上げが増えれば増えるほど、それに伴って給料も上がるので、平均年収を大きく上回って稼ぐことも可能です。地域によっても異なるものの、多い所では年収1000万円を稼ぐ正社員タクシードライバーもいます。戦略次第では高収入を稼げるチャンスもあるため、働き方の工夫が求められるということです。

実際にタクシードライバーの歩合率がどれくらいなのかを知っておくことも大切です。歩合制の場合には、多くの場合は歩合率60パーセントで計算されていることがほとんどです。入社して数カ月の間は、完全固定給になるケースが多いですが、固定給であれば収入の低下を防ぐことができるでしょう。また固定給に加え時間給が上乗せされる体系がとられているところもあるので、入社前に確認しておく必要があります。またいくら歩合率が高い会社に就職したとしても、あまりタクシーを使わない地域で働くと苦労をするかもしれません。特に人口が少ない地域となると、うまく戦略を立てなければ大きく稼ぐことは難しくなります。人口が多い地域であるからと言って絶対に稼げるわけではありません。しかし人通りが多いエリアがたくさんあるので、稼ぎやすいのも実情です。自分が働く地域の混雑するエリアはどのあたりにあるのか、また利用者の多い時間帯などを把握することも、大きく稼ぐ上では重要な要素となります。