タクシードライバーの給与保証について

タクシードライバーの仕事においては、給与保証という仕組みを設けている会社も多く見かけられます。給与保証と一口に言ってもその内容には違いがある場合もありますが、多くのケースでは、入社から数か月程度の間は、売上高などの勤務成績に関わらずある一定の給与を保証するというものです。新しくタクシー会社に転職した人は、最初はなかなか不安要素もあるものです。まず、タクシーを運転するためには普通の自動車免許である一種免許だけでなくいわゆる二種免許を取得しなければなりません。もちろん最初は道が分からないとか、どこでお客さんをつかまえられるのかなかなかコツが掴めないということもあるでしょう。

このような不安に配慮し、例えば入社から3か月の間は、売上高がいくらであろうが、例えば30万円は少なくとも支給しますといった制度が給与保証となります。この間は給与が極端に少なくなってしまうのではないかといった心配をすることなく、とにかく早くタクシードライバーという仕事に慣れ、仕事を覚えることに専念して欲しいというのが会社からのメッセージだということもできますし、ドライバーとしてはそのような期待に応えることが必要だということになります。このような給与保証の場合、保証されている金額はあくまで最低保証額ですから、売り上げを十分に上げた結果として会社の規定に従って計算した給与額がそれを上回った場合にはもちろんその差額を受け取ることができます。ですから、頑張りが無駄になる訳では決してありません。

なお、当然のことと言って良いでしょうが、この給与保証は、タクシー会社との雇用契約で決まった勤務体系を誠実にこなすことが前提です。極端な話、給与保証がある期間は全く仕事をせずに家で寝ていてもお金がもらえるかというとそんなことはありませんから誤解のないようにして下さい。また、入社後一定の期間は最低限の給与を保証するという意味の他に、その後であっても月額給与の一部を固定給としているという意味で給与保証という言葉が使われていることもあります。つまり、オール歩合制で給与が決まるわけではなく、最低限の生活費として固定給部分があり、それに歩合給部分が上乗せされている給与体系になっているタクシー会社もあります。給与保証という言葉が使われていた場合、それが指すものには違いがある場合もありますから、気になるようであればしっかりと最初に確認しておきましょう。