タクシードライバーの給料の相場は地域により大きな差がある

これからタクシードライバーへの転職を考えている人もいるかもしれませんが、タクシー会社に転職する際の比較ポイントとして、タクシードライバーの給料の相場について押さえておく必要があるでしょう。全国的なタクシードライバーの給料の相場としては、1年間で約333万円となっています。とはいえ実はタクシードライバーの給料の相場は、地域によって大きな差があるのが実情です。タクシードライバーの平均年収は、地域により大きなばらつきがあり、平均年収が一番低いのは秋田県の約226万円だと言われています。反対に平均年収が一番高い地域は、多くの人の想像通り東京都であり、約418万円です。このように秋田県と東京都の平均年収を見てみると、何と2倍近くの差が付いているかがわかります。東京のタクシードライバーの中には、1000万円以上の売り上げを誇るドライバーもいて、このような場合には平均年収800万円超えとなります。地域によりなぜこのような差があるのかを、しっかりと確かめておきたいものです。

東京都でこのように平均年収が高くなっている理由は、まず第一に人口の多さが挙げられるでしょう。東京都内は実際に東京に住んでいる人以外にも、ほかの県から来る人も非常に多く見られます。東京都のホームページを見ると、1日当たり290万人以上の人が、東京都外から訪れているといわれています。その中でも特に東京23区の場合には、オフィスが集中していることから、多くの乗客を獲得しやすいエリアとなっています。23区の中でも港区は、居住人口は25万人ですが、平日には港区内にいる人口が94万人を超えることも珍しくありません。企業の本社も多く、会長や社長などの職に就いている人も多いので、このエリアは狙い目と言えるでしょう。収入を増やしたいと考えている人は、このエリアに絞って営業をすることも一つの手段です。

また車を持っている割合が少ないことも、タクシードライバーの給料が上がる一つの理由といえます。ほかの都道府県と比べると、東京都民は車を持っていないケースが多く見られます。車がなくても生活できる交通手段が成り立っているからです。しかし電車やバスは走っていない時間帯もあり、このような時間帯には必然的にタクシーの需要が増えるでしょう。中にはタクシーを自家用車代わりにしている人もいるので、乗客を獲得しやすい要素が重なっているため、ドライバーの平均年収もこれに伴って上がりやすいといえます。